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解決事例

疎遠な相続人間での遺産分割2019年3月19日更新

事案の概要
母親が亡くなり数年たち、自分も高齢になったことにともなって、子どもたちに相続問題を先送りしたくない。母親には母親名義の不動産があったため、長男から遺産分割によって財産を整理したいとのご相談がありました。
兄妹は、全員で4人でしたが、他の兄妹とは何十年も連絡を取っておらず、行方も知らないため、話し合いもできないという状況でした。
依頼者のご希望
ご依頼者は、遺産を兄妹全員で公平に分けたいものの、ご兄弟方との交流が何十年と途絶え、行方が分からないとのことでした。
また、このような事案に多いのが、相続人の一人がすでに亡くなっていたりして、相続人の数が多数にのぼっているケースです。
また、住所が判明しても、こちらからの連絡に応じてもらえない方がいることも多々ありますが、本件でも連絡の返答は一切ありませんでした。
解決内容
まず、相続人を確定させるため、母親の出生から亡くなるまでのすべての戸籍を集めました。次に、判明した相続人のうち、すでに亡くなっている方がいましたので、亡くなっている方の戸籍もすべて収集し、相続人を確定させることができました。
その後、相続人の住所を戸籍の附票から調べ、判明した後、相続人全てに弁護士名で手紙を出し、1人ずつと交渉をしたものの返答がない相続人がいたため、交渉では遺産分割の成立には至りませんでした。
そこで、裁判所に遺産分割調停を申し立てました。調停では、依頼者の意向をくんで同意して頂ける方々が多い中、最後にお一人だけ、どうしても返事をもらえず、調停は成立しませんでした。そこで、調停から審判に切り替え、裁判所による審判によって本件はようやく解決となりました。
依頼者の声
長年疎遠だった兄弟がいたため、自分の子供の代にも迷惑をかけてしまうと思っていました。
時間はかかったものの、無事解決でき、自分の代でこの問題を片付けれてほっとしています。
弁護士からの一言
遺産を整理する場合、まず被相続人の出生時から死亡時までの戸籍を全て調べて、誰が相続人なのか、そしてその方の所在を確定する必要があります。
調べてみると、思いも寄らぬ相続人がいらっしゃるといったこと少なくなく、皆様驚かれる方が多いです。
所在は明らかであるものの連絡に応じていただけない方がいる場合、所在が間違いないことを裁判所に調査報告のうえ審判による解決を目指します。
このように、相続人が多数人に渡る場合や疎遠状態で返事を頂けない方がいる場合の遺産分割は非常に時間がかかる場合があり、こうした事態が予想されるときには、生前に遺言を残しておかれることが重要です。

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